話し方教室|家族経営の親子関係のあり方とは?

子どものビジネス参加についての基本的考え方

CNNマネーでは7月25日、家族経営におけるビジネスと親子関係の境界線についての記事を掲載しています。母親の経営する飲食業のお店で9年以上一緒に働いている女性を例にとり、専門家がいくつかのアドバイスをしています。

その中で、親は子どもにビジネスの参加を強要しないこと。若い世代が家族の外で経験とスキルを学ぶことは有益だと述べています。この女性も、ビジネスへの参加は母親を助ける一時的なものだと考えていて、それがかえって上手くいった理由だと考えているようです。

ビジネスでの親子関係のあり方

さて、ビジネスでは普段の親子関係を切り離すことが必要です。当然ながら先の女性も母親をお店ではmomとは呼ばずに、名前で呼んでいます。呼称以外にも仕事上の役割、責任、賃金、規則などを明確にすることが重要です。つまり雇用のプロセスを公正なものにすることです。そうしておくことで家族以外の従業員を雇うときにも役に立ちます。

また、親は、従業員である子どもをただ管理するのではなく、成長する機会を与えることが大切です。先の女性は母親の入院中、取引や会議などのため母親から様々な指導を受け、学ぶ楽しさを覚えたといいます。

話し方教室の要点「ファミリー・ビジネスの親子関係のポイント」

1.親は子どもにビジネスの参加を強要しない。
2.普段の親子関係をビジネスでは切り離す。
3.親は、従業員である子どもを管理するより、成長機会を与える。

親の会社がうまくいっていると、親は子どもにその会社を継がせたいと思うものです。しかし、子どもには子どもの人生がありますので、無理強いをしないことが大事でしょう。そうはいっても、子どもが一定の年齢になれば、親は子どもが自分の会社を継いでくれるかどうか知りたくなります。しかし、なかなかそのことを切り出せない親は多いものです。

思うに、子どもが小さいうちからきちんとコミュニケーションを取ってきていない親は、子どもが大人になってもコミュニケーションをとりづらいのは当然でしょう。ですから(子どもにビジネスを継がせるかどうかはともかく)親子の日頃のコミュニケーションがやはり大事ということになります。

会社やお店を経営している親御さんは、子ともが小さいうちからしっかりとコミュニケーションをとり、色々話すこと、色々聞くことに慣れていてください。親の背中を見せていればそれで充分、ではないのです。

もちろん、頑張っている背中は見せるべきですが、それとあわせてしっかりとした言葉によるコミュニケーションがやはり欠かせないのです。そうすることで、子どもが一定の年齢に達したときに家族ビジネスの今後について語ることについてお互いの抵抗感はなくなることでしょう。

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